塗装の質は落としたくない!でもコストは抑えたい!どこから手をつければいい?

【今月のお悩みさん】

塗装会社の社長さま

 

 

【今月のお悩み】

小さな塗装会社を営んでおりますが、諸般の事情により塗料コストの見直しを余儀なくされています。

 

塗料の質を落としたくないため、ムダを省いてコストカットを図りたいと考えているのですが、塗装責任者からは「これ以上塗料の使用量を減らせば、塗装不良が増え、返ってムダが出る」と言われてしまいました。

 

現場のみんなは常に良品を作るために一生懸命やってくれています。しかし、コストカットは急務・・・。

使用量を減らせないとなると、単価の安い塗料に切り替えるしか選択肢はないものでしょうか?

う〜ん、困った! 助けてぇ~、3Cラボ!

 

 

相談者A

塗装コストを下げるには、安価な塗料に切り替える。

果たしてこの安直な選択肢でよいのだろか? うーん・・・

 

 

 

その頃、3Cラボでは・・・

 

シーファー

博士ぇ〜、塗装コストの削減に苦しんでいる社長さんからの「助けて!」なのだ。

安い塗料に切り替えるか悩んでいるのだ。なんとか助けてあげてほシーファー!

 

博士
(ラボボス)

なに? 塗料の質を落とすのは最終手段。その前にやるべきことが

たくさんあることに、まだお気付きではないようじゃ。

よし、塗装グリーン、早速現場に急行じゃ!

 

 

塗装グリーン

ガッテン承知! お任せください!

その会社にあった方法で、ズバリ解決!してみせます。

 

 

その頃、現場では・・・

 

ダーク
ムーダー

社長、コストカットにお悩みなら、こちらの塗料をお使いください。

単価も相当お安いですから、惜しみなく使ってもフトコロは痛みませんよ。

 

サンプルをいっぱいお持ちしましたから、ささ、どうぞお使いください。

ささ、ささっ、どうぞ、どうぞ!

(ひ〜っひひひ。「安かろう悪かろう」がわかったときには、あとの祭りさ)

 

 

相談者A

えっ? 本当ですか?! いや〜、助かるなぁ〜。

今の塗料を使い続けるとなると、使用量を減らさなきゃならない

んです。それを現場はイヤがってね。

 

この塗料なら、使用量を気にしなくても済みますね!

 

ダーク
ムーダー

その通り! スプレート塗装は丁寧にたっぷりと厚塗りすれば

安心ですからね。ケチケチするのが一番ダメです。

たっぷり、そう、たっぷり使うのです〜

(ひ〜っひひひ。ムダに使え〜。いっぱい使え〜。ひ〜っひひひ)

 

 

塗装グリーン

待ていっ! ダークムーダー!

デタラメばかり言いやがって!

お客様、騙されてはいけません!!

 

 

 

 

ダーク
ムーダー

ぬぬぬ、塗装グリーン! 邪魔するな! 引っ込んでおれ!

 

塗装グリーン

たっぷり吹き付ければ良品ができるというのは、間違った思い込みです!

 

むしろ“塗料の使いすぎ”塗装不良を引き起こしているんですよ!!

 

 

相談者A

えっ? そうなの?! 

でも、うちの現場スタッフに限って、使い過ぎはないと思うよ。

みんな経験豊富なスプレーマンだし、適量はわかっているはずですよ。

 

 

ダーク
ムーダー

そうだ、そうだ! 塗装グリーン、失礼だぞ!!

こちらの社員の方は、いつも良品を作ろうと、日々一生懸命やっているんですから!

 

塗装グリーン

もちろん、一生懸命やっているのはわかっていますよ。でも、この現場を見る限り

「オーバースプレー」は起こっています!

 

 

 

 

 

相談者A

え? オーバースプレー?!

 

塗装グリーン

百聞は一見に如かず! まずはその目で見てください!

見える化ビーム「ZEUS(ゼウス)」イリュージョン!!!

 

 

 

ダーク
ムーダー

ひ〜っひっひっひ! 笑止! いつもの「見える化ライト」じゃないか。

チリやホコリを見るためのものだろう? そんなものが何の役に立つと

いうのだ! 塗装グリーン、恐るるに足りぬわ!

 

塗装グリーン

ふふ、このライトはチリやホコリを見るだけじゃないのさ。

塗料のムダづかいも一目瞭然!!

くらえっ! 見える化ライト・スペシウム・サンダー!!!

 

 

相談者

わぁ〜、こ、これがオーバースプレーなのか!

私たちはこんなにも塗料をムダに使っていたんですね。

おかげで目が覚めました。ありがとう、塗装グリーン!

 

 

塗装グリーン

まずは、現場の「ムダ」を見える化することが改善の第一歩です。

コストカットには他にもいろいろ打つ手があります。

ひとつひとつクリアしていきましょう。

 

 

 

 

塗装不良の原因は「塗料の使いすぎ」だった?!

 

多くの方を悩ませ続ける塗装不良。その原因のひとつに、チリやホコリなどの「ゴミブツ」を塗装室に持ち込んでいることが挙げられますが、実はもうひとつ、見逃しやすく、気づきにくい厄介なゴミブツがあるのです。

 

それがスプレー塗装のオーバースプレーです。塗装はたっぷりと丁寧に吹きかければ吹きかけるほど、キレイに仕上がる・・・そんなイメージをお持ちの方も多いのですが、実は適正量を超える塗料がゴミブツのモト。要するに〝塗装室内で自らゴミブツ発生させてしまっている〟のです!

 

 

なんでそんなことになってしまうのか? 細かく分けて考えていくと、ガテンがいくと思います。

 

 

塗料をたっぷりと多めにスプレーする

 ⬇️

周囲に「モヤモヤ」と塗料のミストが充満する

 ⬇️

そのミスト(製品に塗られない塗料)が空気中に浮遊しながら乾燥する

 ⬇️

乾燥した塗料の粒子がブース内の気流に乗り、塗装面に付着する

 ⬇️

塗装不良の原因になる (T_T)

 

 

まさかスプレー塗装の塗料がゴミブツの原因になるなんて考えたこともない・・・なんて人も結構多いのですが、そんな時に役に立つのが「見える化ライト」です。もし、塗装現場がモヤモヤしていたり、ブース周辺の機器の上に粉のようになった塗料が多く付着しているといったケースは、オーバースプレーが発生している可能性・大です。

 

早急に見える化ライトを使って確認することをおススメします。まさに百聞は一見に如かず! 

今までどんなに「オーバー」していたかが、ハッキリするはずです。

 

効果的なのは「見える化ライト」シリーズ「ZEUS(ゼウス)」を使って、スプレーしているところを照らして見ることです。

 

 

▼製品のサイズより大きなスプレーパターンになっている

 

 

▼跳ね返りがすごくグルっと回って再度製品方向に流れている

 

 

 

といったことが、目に見える状態で浮かび上がってきます。

「見える化」の威力をぜひ、実感して欲しいと思います。

 

見える化手法は、「今月の必殺技」で解説!

 

 

オーバースプレーを減らすと、こんな良いことが!

 

オーバースプレーをゼロにすることは難しいと思いますが、可能な限り「減らす」ことはできるはずです。

そのためのチェック項目を挙げてみます。

 

 □ スプレーパターンを狭くする

 □ 塗料吐出量を少なくする

 □ 霧化エア圧を下げる

 □ スプレーガンと塗装物の距離を近くする

 □ 塗装面に対してスプレーを垂直に当てる 

 

これらを見直すことで、改善に向かうはずです。

 

 

そして、オーバースプレーを削減すると次のような効果があります。

  • 塗料使用量の削減
  • 塗装ブツ不良の削減
  • 塗装ブースのスラッジやフィルター交換頻度の延長
  • 治具や塗装機器の長寿命化
  • 作業環境の改善

 

オーバースプレーについての解説は「3Cラボ的用語解説」をご覧ください。

 

 

スプレー塗装の現場でも「クリーン化4原則」が大切!

 

このようにオーバースプレー問題を解消していくことで、塗装不良の削減につながっていきますが、

そこには「クリーン化4原則」に乗っ取って考えていくことが、とても重要になります。

 

前回は「洗浄におけるクリーン化4原則」、前々回は「クリーン分野におけるクリーン化4原則」

スポットを当てましたが、今回の「スプレー塗装の現場でのクリーン化4原則」をまとめてみました。

 

◎ 持ち込まない

→ 製品表面、治具、台車、服などへの付着ゴミ、またホコリを含んだ空気(給気)も原因になります。

塗装作業エリアへ向かって、汚染された空気が吸い込まれていませんか?

 

◎発生させない

→オーバースプレーの削減は、まさにこの原則に沿っています。

 スプレー塗装自体が設定次第でホコリの発生源になってしまいます。

 また、研磨作業も発生源となります。

 

◎堆積させない

→床面や壁、塗装機械自体にもホコリが付着・堆積していることがあります。

静電気対策もかね、床面への散水も効果的です。

  塗装ブースの清掃は中途半端になっていませんか?

 

◎除去する

→オーバースプレーをきちんと除去するために、塗装ブースの排気が取れているが大切です。

塗装後に現場がモヤモヤしていたら、塗装ブースの排気が弱い可能性もありますので「制御風速」や気流の確認が必要です。

気流の簡易測定は、以前ご紹介した「ピロピロ棒」も活用できます。

床面や周辺を濡れモップや掃除機できれいに掃除してください。

 

 

そもそも「塗装」という作業は、塗料を現場に持ち込まなければはじまりません。また、スプレー塗装の場合は、細かいミスト状の塗料を吹きかけて塗装するので、「発生させない」という原則を守ることも難しいことは重々承知しています。

 

それでもオーバースプレーを解消することで様々なムダを無くし、塗装不良の減少はもちろん、働く環境の改善にもつながっていくと思います。

 

 

 

 

塗装グリーン

難しい課題だから、一緒に乗り越えていきましょう!

困ったことがあったら、塗装グリーンに相談してください。

あなたの現場に飛んでいきます!

 

 

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