新型コロナウイルスの影響で不織布マスクが手に入らない!代替えできるマスクはある?

 【今月のお悩み】

クリーンルームで作業をする時には、いつも不織布マスクを使用しています。新型コロナウィルスの影響で、まったく入手できなくなりました。その上、入荷は未定と言われ・・・。刻々と少なくなっていく在庫マスクを見るたびに、不安に駆られています。

 

せめて代替品でも手に入れられたら良いのですが、種類が多すぎて、どれを選んで良いのかわかりません。もう、マスクならなんでもいいか?!みたいな気持ちにもなっています。

 

う〜ん、困った。助けてぇ〜、3Cラボ〜!!

 

 

その頃、3Cラボでは・・・

 

シーファー

博士ぇ〜、「マスク」が手に入らなくて困ってる人からのSOSをキャッチしたのだ!

 

博士
(ラボボス)

おお、マスクか・・・。今や世界規模で不足しているからのぅ。

こんな時こそお役に立つのが、我ら3Cラボの使命!

よし、クリーン化オレンジ、早速現場に急行して、マスク不足で

困ってる人を助けるのじゃ!!!

 

 

クリーン化
オレンジ

ガッテン承知!マスクのことならオイラにお任せ!

それじゃぁ、行ってきま〜す♪

 

その頃、現場では・・・

 

 

相談者A

う〜ん、困った。現場からは「もうすぐマスクがなくなる」と報告が

上がって来ているけど、どこに問い合わせても、在庫なし。入荷未定という

返答ばかり・・・。ない袖は振れないのはわかるけど、このままでは

こちらの作業に支障が出ちゃう。良い代替品でもあれば助かるのだけど・・・。

 

 

ダーク
ムーダー

ございますともっ!! 私が来たからには、もう大丈夫。ご安心ください。

私の持つ特別なルートで、スペシャルマスクを大量に確保いたしました。

最先端技術を駆使した超高機能につき多少お値段が高くなりますが、

優先的にお譲りいたしますよ〜。さぁ、早い者勝ちです! さぁ、さあ!

 

相談者A

えっ! 代替品、あるんですか? それはありがたい!! 

お値段は・・・うわっ、結構するなぁ・・・

でも、このご時世、背に腹はかえられません。ぜひ、マスクを譲ってください!

 

ダーク
ムーダー

もちろんです〜。ありがとうございます〜。

これで現場の方々も安心して、作業続けられますねぇ〜。ほほ。

こんな最先端技術のマスクがこのお値段で手に入るのは、今だけ。

(な〜んてね。嘘に決まってるじゃぁ〜ん。ひぃ〜っひっひっ)

 

もう1ロット買っていただければ、さらに割引いたしますよ〜。

あ。お支払いは現金でお願いしますね。

(うひひひひ〜。大量に買え〜。ムダに買うのだぁ〜!)

 

 

 

 

クリーン化
オレンジ

ダメぇ〜っ!! まってぇ〜!! それ、防塵マスクだよ!

オーバースペックだし、そもそもマスクを使う目的に合ってないよ。

 

相談者A

えっ?! そうなの? 最先端技術の超高機能マスクなんだから、

今まで以上にいろんなものが防げるんじゃないの?

 

ダーク
ムーダー

ええい、黙れ! クリーン化オレンジめ!

お客様、そんなことはございません。こんなヤツのたわ言になど耳を貸さずに

ささ、商談を進めましょう。ささ、お支払を・・・!

 

クリーン化
オレンジ

オイラが来たからには、そんなことはさせないぞ!

くらえっ!適材適所マスクビーム!!!

 

 

 

 

ダーク
ムーダー

ぐぬぬ・・・もうちょっとで究極のムダ遣いをさせられるところだったのに・・・

ちっ、覚えておれ、クリーン化オレンジめ。

 

相談者

ありがとう、クリーン化オレンジ。すんでのところで助かりました。

マスクにも適材適所があるんですね。ぜひ、教えてください!

そもそも、なぜマスクを使うのか?

新型コロナウイルスの影響で、マスク不足が世界規模で問題になっていますが、なぜマスクを使うのか。

 

マスクを使う目的は主に2つあります。ひとつは「ヒトから発生する飛沫を防ぐ」こと。

もうひとつは「外界に漂う微粒子が体内へ侵入することを防ぐ」ことです。

 

クリーンルームをはじめクリーンな環境での作業にマスクは必須アイテムですが、その目的は、咳、くしゃみ、会話などで発生する人からの飛沫(今話題のマイクロ飛沫も含め)が、製品や材料などに付着することを防止するためです。2つの目的で言う「ヒトから発生する飛沫を防ぐ」ことですね。

 

飛沫防止なので、ガーゼマスクでも十分目的は果たせますが、ガーゼマスクからの発塵が懸念されるため、通常使い捨ての不織布マスクが使われています。

 

 

マスクならなんでもいい、わけじゃない

しかし、新型コロナウイルスによる影響でこの不織布マスクが入手困難になったからといって、マスクなら何でもいいわけではありません。

 

例えば、使い捨ての「防じんマスク」は粉じんを吸い込まない様に作られていますが、その分、呼吸がしづらく作業性が悪くなります。確かに咳やくしゃみなどの飛沫予防にはなりますが、飛沫防止目的に使うには、あまりに高価で勿体無い話なのです。

 

また、防じんマスク自体が、「外部の微粒子を体内に入れない」ために作られたものですので、そもそもの使用目的に合っていないことになります。適材適所でマスクを使うためには、まずは「自分の環境ではどんなマスクが適しているのか?」を、きちんと把握することから始めたいものです。

 

 

3Cラボ発!クリーンウエアで手作りマスク

このマスク不足を乗り越えるための代替え方法がないか、私たちは考えました。

 

クリーンルームで着用するクリーンウエアは人からの発塵を防ぐために着用し、生地も低発塵のものが使われています。不織布マスクが入手できない場合、低発塵布マスクやウレタン製のマスクを活用してみてはどうでしょうか?低発塵布マスクやウレタンマスクは洗って再利用もできるのでとても効果的です。

 

【低発塵布マスク】           【ウレタンマスク】

 

 

しかし低発塵布マスクもなかなか手に入らなくなっている… 

 

そこで!

3Cラボでは、古くなったクリーンウエアを生地にしてマスクを作っちゃいました

 

その名も、3Cラボお手製\クリーンウエアマスク/!

 

口が触れる箇所には、不織布ガーゼを使用します。着け心地は思ったより快適!息も苦しくありません。しかし、ポリエステルタイプの物に替えると少し息苦しさを感じたので、不織布ガーゼをおススメします♪ 

 

このように原理・原則を理解していれば、現場にあるものを活用して様々な応用ができるのではないでしょうか?

 

 

 

シーファー

詳しい作り方は<シーファーの小さな探検>で紹介しているのだ♪

 

 

あらためて、適材適所のマスクを選ぶために

 

花粉対策などの家庭用のマスクと、医療用のサージカルマスク。どちらも素材としては不織布を使っているので、見た目も形もそっくりです。でも、圧倒的に違うのは、マスク部分に使われている繊維の密度。

 

3.0μmクラスをガードできる環境で0.1μmを相手にするサージカルマスクを使用するのはトゥーマッチで勿体無いし、逆に0.1μmを相手にしなければならない現場で、3.0μm程度の粒子しかガードできないマスクは力不足で、マスクをする意味があまりありません(保湿や安心感という意味では有効ですが)。

 

マスクはそれぞれ、使用目的に合わせて開発されています。 クリーンルームの場合は、環境に微粒子や人体に影響がある物が存在しなければ、 人からでる飛沫防止が出来れば問題ありません。

 

 

ガードしたい粒子のサイズはどのくらい?

マスクを選ぶ際、重要になるのが「どの程度の粒子をガードできれば良いか」です。

 

たとえば、PM2.5は2.5μm(マイクロメートル)以下の微粒子で、人の飛沫は3.0〜5.0μm。

花粉はもう少し大きくて、約30μm程度あります。

家庭用マスクとして市販されているマスクは、このクラスの微粒子をがっちりガードする目的で作られているわけです。

 

ところが、菌やウイルスなどからの感染予防、または粉塵対策に用いるとなると、一気に相手のサイズが小さくなり、0.1~0.3μmの微粒子を通さない ことが最も重要になります。

 

ちなみに、今話題のコロナウイルスも、0.1μm以下と言われています。花粉症用のマスクなら、超絶余裕ですり抜けるサイズ感なのですね。

 

産業用の粉じんも同様で、0.1~0.3μmの微粒子をがっちりガードすることが必須です。このクラスのマスクには「N95」や「DS2」といった規格が適用されています。規格については「3Cラボ的用語解説」で詳しく説明しておりますので、合わせて読んでみてくださいね。

 

 

粒子の大きさの比較

 

 

 

 

クリーン化
オレンジ

今回の必殺技』では、もっとマスクについて掘り下げていくよ!

続けて読んでみてね♪

 

 

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