オーバースプレーとは、被塗物に塗料が付着せず、その周囲(前後左右)へ塗料ミストが飛散してしまう状態をいいます。
主に圧縮空気を利用して塗料をミスト状にした際に、被塗物に噴霧する「エアスプレー塗装」で多く見られる現象で、塗料ミストは被塗物の表面から跳ね返ったり、気流に乗って拡散していきます。
エアスプレー塗装は、設備費も比較的安価で、手軽に利用できる上に作業効率が高く、仕上がりも綺麗だという長所を持ちますが、どうしてもオーバースプレーが発生してしまうため、塗料のロスが生まれます。
また、均一に噴霧するために、刷毛塗りや浸漬塗装といった他の塗装方法と比較すると、塗料粘度を低くする必要があることから、一回当たりの塗装塗膜は薄くなります。
重ね塗りも必要となるため、その分塗料ロスも増えてしまいます。
オーバースプレ-は下記のような理由から発生が考えられます。
- エアスプレーの圧力が高すぎる
- 噴霧する塗料の量が多い
- 塗料とスプレーガンの大きさ、形状などが合っていない
- 風向きなど作業現場に問題がある
- スプレーする距離が遠い
- スプレーパターンが広すぎる
たとえば、エアスプレーの圧力を高くすると、空気の量が増えるため、塗料ミストはきめ細かく繊細な塗装が可能になります。
しかし、高くしすぎると塗料の跳ね返りが多くなり、塗料ロスが増えてしまいます。
反対に圧力が低いと塗料ミストは荒くなり、塗装面が凹凸でザラザラとした状態である「ゆず肌」や「オレンジピール」、針でついたような小さな穴がブツブツと開く「ピンホール」などの塗装不良が発生しやすくなってしまいます。
被塗物の材質、形状、仕上がり、また使用する塗料によっても適切な圧力は異なります。
大切な塗料をムダなく使用し、美しく仕上げるためには、道具と環境の見直しも大切です。
塗装不良についてお困りの方は、塗装の専門家がいるNCCへお気軽にお問い合わせください!
