選定ポイントは成分の役割把握

水系洗浄剤の成分

水系洗浄剤は、水をベースに以下のものが含まれています。

 

  1. 界面活性剤
  2. 溶剤
  3. アルカリ
  4. キレート剤

 

「SDGs目標に貢献!水系洗浄剤のメリット・デメリット」でもお伝えしたように、水系洗浄剤は原液を水で希釈し使用するためランニングコストは比較的安価です。適切なものを選定し有効的活用をしましょう!

 

 

 

洗浄剤成分の役割

洗浄剤に含まれている成分の「役割」を知ることで「この汚れ」には「この成分」が良いと分かり選定のポイントにも影響いたしますので把握していきましょう♪

 

 界面活性剤性剤

 汚れに対し、洗浄剤の浸透性を上げ、汚れの分散性向上、再付着防止ができ油汚れを水に溶かし込みます。

 

 

 溶剤

 汚れに対し洗浄剤の浸透性を上げ、油汚れを溶かし込みます。(水・油の双方に混じる溶剤を使用します)

 

 アルカリ

 有機物・高分子などを分解し、脂肪酸を中和し石鹸化します。

 

 

 キレート剤

 界面活性剤の働きを弱める金属イオンと、その他のイオン成分を捕捉します。

 

 

洗浄剤を選定する上でのポイント

成分の役割を把握したところで、洗浄物に付着している汚れの種類とその密着度を考慮することで、適切な洗浄剤を選ぶことが出来ます。

 

 

 

上の図のように、界面活性剤を豊富に含有しているタイプの洗浄剤は油汚れや粉じんなどの多様な汚れに適しています。

アルカリ・キレート剤を豊富に含有しているタイプの洗浄剤は製品と強く密着した汚れに適していることがわかります。

 

洗浄剤を選定する際は、製品に付着している汚れと密着度を把握し、製品材質に適した洗浄剤を選定することが不可欠です。

 

物理的力を使用し洗浄効果を上げる方法

洗浄剤の選定ができたら、洗浄方法を見ていきましょう!

水系洗浄剤は物理的な力を加えることで洗浄効果を増大させ、さらには超音波洗浄やシャワー洗浄を組み合わせることで、短時間で高品質な洗浄をすることができます。

 

 

物理的効果を使用する際は、洗浄後の品質・リンス性・泡立ちなどを考慮し選択します。

 

 

 

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