無駄を作らない治具の状態

最適な塗装治具を使用していても、「無駄」を作らない対策をしていないと塗装不良や、工程の増加に繋がります。

そうなると、人件費や作業時間、使用塗料の増加などが原因で多くのランニングコストが掛かってしまいます。

だからこそ、治具を小まめに「メンテナンス」する必要があります!

 

 

シーファー

小まめなメンテナンス?

それはどんなことをしたら良いのだ?

 

塗装グリーン

メンテナンス方法は様々ですが、ポイントは綺麗な状態にしておくことです!

 

綺麗な状態に保つためのポイント

綺麗な状態を保つ、しておくためには「メンテナンス」が必要不可欠です。

メンテナンス方法は主に、壊れた箇所はそのままにせず直して使うという点と塗膜となった塗料を剥離することです。

 

 

壊れた箇所はそのままにしない

壊れた箇所をそのままにしておかない理由は、塗装「工程短縮」と塗料の「無駄削減」は塗装治具で!でもお話していますが、ハンガー治具や製造ラインに固定されている治具の場合、歯抜けになった箇所があると、その隙間から塗料が捨てることになっています。

ですので、そのままにしておくと気が付いたときには多くの塗料が無駄になっており、多くのコストが掛かってしまっている・・・なんてことに繋がります。

また、固定しているはずの塗装物が不安定になることにより擦れたり、落下したり、塗れなていない箇所が発生するなどに繋がることもあり、時間もコストが掛かります。

だからこそ、そのままに綺麗な状態にしておくことが重要になります。

 

「知恵と工夫の塊」である治具を直すのは大変という場合は、カスタマイズする際に汎用品と簡単に脱着が可能なアタッチメントを組み合わせて完全オリジナルの治具を作ることもできるため、メンテナンス時のことを考えて作成しましょう。

 

実際にどんなものが汎用品としてあるかは、ハンガー治具を例に「汎用塗装ハンガー治具」でご紹介しています。

 

 

小まめな剥離を徹底する

上記は頻繁に壊れるという物でもありませんので、一番重要なのは次にご紹介する「剥離」になります。

 

分厚い塗膜がついた治具を小まめに剥離する理由も先ほどと同様です。

塗装治具に付着した塗料ミストなどが固着した後に振動により落下することで、ワークに付着し塗装不良となります。

この状態を放っておくと、大きなランニングコストが掛かり気が付くと大きな損失になっていることも・・・

そうならないために、頻繁に行う必要がある塗膜の「剥離」が一番重要になります。

 

剥離作業も「自社」で行う場合と「外部」に委託する場合があり、方法も「溶剤剥離」や石英を使用した「ブラスト剥離」などがありますがどちらも多くは以下のようなお悩みごとがあると思います。

 

・委託先が分からない

・作業者や環境に配慮した最適な剥離方法が分からない

・委託先で委託をしてもらっている際に、治具が足りなくなる

・自社の場合でも外部の場合でも、治具が破損したり変形したことがある。

・時間や手間、廃液処理、外部委託などに掛かるコストを減らしたい

 

作業人数や環境に合わせて最適な方を選ぶほうが良いと思いますが、いずれにしても剥離を怠らないことが不良を減らし、余計な時間をかけることが少なくなり結果的に「無駄」を減らすことできますので改めて、今の剥離頻度や剥離精度など様々な面から見つめなおし、最適かどうかを考えてみてくださいね♪

 

そして、NCCでは上記のお悩みを解決するために、日本にはない「剥離方法」をご提案しています。

 

それはアメリカ ポリューション社の「熱分解式塗膜剥離炉」です。

 

 

これは、熱分解制御(パイロリシス™)方式を用いて、塗膜に熱を与え有機物をガス化して分解し無機物(灰)にするものです。

この熱分解式塗膜剥離炉であれば、最先端技術の剥離がボタン一つで可能となるため剥離業者の方でも、剥離を内製化したい方でも高品質な剥離が可能となりますので、ご興味のある方や剥離についてのご相談がある方は私たちにお任せ下さい!

 

 

博士
(ラボボス)

 

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