クリーン化知識をフル活用!花粉から身を守る方法3選のページでお話ししましたが、花粉も異物と同様に“持ち込み対策”をすることで屋内への持ち込み量を減らせることをご紹介しました。
こちらのページでは、具体的に玄関からクリーンルームに至るまでの持ち込みゴミ対策のチェックポイントをお伝えします。
㈱ダスキンの調査によると、自宅の中でホコリが最も多い場所は脱衣所だったそうだよ。
着替え動作による発塵が最も多いことも分かっているから、職場の場合は更衣室の異物対策が重要なんだ!
そこで、今回は特に更衣室内の持ち込みゴミ対策にクローズアップするよ。
玄関からクリーンルームまでの持ち込みゴミ対策の流れ
皆さんは出勤時にどのくらい持ち込みゴミについて気を付けていますか?
こちらでは、
- 玄関
- 更衣室
- クリーンルーム前
の3か所で気を付けるポイントをお話ししますので、改めて確認してみてくださいね。
玄関
多くの企業で上履きと下履きを分けていらっしゃると思いますが、履き替え場所も分けられていますか?
せっかく靴を履き替えていても、下履きで汚れた床の上で履き替えてしまっては意味がありません。
すのこを用意する、テープで履き替えエリアを明確にするなどして土足禁止エリアをはっきりと分けて、靴箱も上履きと外履きを別々にしまうタイプにすることで異物持ち込みを減らすことができます。
更衣室
冒頭でもお話したように、更衣室は発塵が非常に多く異物を持ち込むリスクが高くなっています。
そのため、更衣室内では気を付けるべきポイントが多数存在します。
1.クリーンウェアの保管
更衣室内でも、保管の仕方によってはクリーンウェアにホコリが沢山付着してしまいます。
出来たらクリーンウェアは他の作業着や普段着とは別の専用ロッカーに保管するようにしましょう。
2.着替えスペースを分ける
作業服を脱ぐ場所とクリーンウェアを着る場所が同じだと、脱衣時に発塵したり脱落した異物が堆積したりすることで、クリーンウェアに付着してしまいます。
そのため、作業服脱衣エリアとクリーンウェア着衣エリアを分けることが重要です。
クリーンウェアの着替えエリアは、堆積ゴミから守るために上の写真のようにすのこを設置して床より高くする工夫が必要です。
3.クリーンウェアへの着替え
ウエアへ着替える時、手袋は最後に着用するようにしましょう。
これは、最初に手袋をしてから着替えると手袋にゴミ・異物が付着するリスクが高くなるからです。
もし更衣室に手洗い場が設置してあれば、着替える前に手洗いを行うと効果的です。
4.更衣室の清掃
最近よく活用されているのがロボット掃除機と空気清浄機です。
ロボット掃除機は小さなゴミ・異物の清掃は難しいですが、身体から脱落する髪の毛などの異物はよく取ってくれます。
空気清浄機は舞っているホコリを取り除いてくれるので、着替えするエリアなどで使用すると効果的です。
しかし、これらの機械に任せきりにせず床清掃は定期的に行いましょう。
掃除の方法などについては、現場に合った方法で行わないと逆効果になる場合もあります。
NCCでは、現場診断や個別セミナーで、お客様の現場に合った提案を行っていますのでご活用下さい。
クリーンルーム
基本的に、クリーンルーム入口にはエアーシャワーが設置されていると思います。
エアーシャワーでは大きなゴミ・異物は良く取れますが、花粉のサイズでもある30µm以下の異物となると除塵率が低下してきます。
そのため、エアーシャワーだけでは取れない異物除去に粘着ローラーはとても有効です。
さらに、粘着マットの置き方も人が歩く動線を意識して設置することで更に効果が上がります。
更に詳しい情報は無料で配布中のNCCオリジナルハンドブック
◆ クリーンルームにおける異物不良対策【クリーン化四原則編】に記載してありますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
今回説明したのは基本的な内容だから、これ以上は自社に合った持ち込みゴミ対策が必要だよ!
通気口の位置や部屋の配置一つをとっても注意するポイントは異なるから、ぜひお気軽に問い合わせてね!