皆さんの現場では塗装ブースの清掃を、いつどのように、誰が行っているでしょうか。
- ブースを稼動しない休日に
- 大掃除に合わせてちょこっと
- ブースの詳しい状況は分からないから見えるところだけ
清掃に掛かる時間や手間を考えるとつい後回しに・・・ でも清掃をしなければ汚れる一方。今回は、そんな働き方改革とブース最適化を両立するため「プロが行うブース清掃」の事例をご紹介します。
これぞプロがなせる技!
【清掃前】
【清掃後】
塗装ブースの清掃は、環境が綺麗になるだけでなく、塗装ブース本来の働きを促します。
清掃前と清掃後には、NCCにて風速測定・気流確認・正圧確認を行います。この確認をしておくことで、ブースの最適化から塗着効率アップにつながりますので、とても重要なチェックです。
プロの技を一挙公開!
ここからはプロが行うブース清掃の流れをご紹介します。
1.ブース水抜き+槽底スラッジのかき出し
まずはブースに溜まった水、スラッジを一気にかき出します。
水やスラッジは、規定で定められた産業廃棄物収集運搬車にて廃棄場所へ
2.過流板、水膜板、エリミネーターの取り外し
ブースの構造を熟知したプロ集団は、順番にパーツ部分を取り外します。
3. 過流板、水膜板、エリミネーターに付着した塗料の除去
古い塗膜が付着したままでは、塗装後にブツとなり塗装不良につながります。
また、塗膜の状態を見ることで、ブースがきちんと稼動されているかの判断につながります。(↓実際の状態)
4.ブース内清掃
5.パーツの復旧、エリミネーターにグリスを塗布
塗膜やスラッジ等が固着しなくなるようにエリミネーターにグリスを塗布します。固着しなければ、次回清掃時も塗膜を簡単に剥離することができます。
6. 水入れ、完了