純水

純水(じゅんすい)とは?

 

まず大きな意味で言う「純水」とは、“不純物の少ない水”のことです。ここで言う不純物は、大きな異物はもちろん、有機物やイオン、ミネラルなどのことを言います。

 

 

純水の純度を表す指標は、電気の流れやすさ(μS/cm)か、流れにくさ(MΩ・cm)で表されます。

 

映画などで電気が水を伝って感電するシーンなど観たことがあるかもしれませんが、純粋なH2O(理論純水)は電気を通しません。電気を通すのは水の中に含まれる不純物なんです。従って、不純物が少ない綺麗な水ほど電気が流れにくい水として表されます。

 

 

純水の作り方

ところで、みなさんは“純水”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。工業の界隈では純水だけでなく、イオン交換水、RO水、超純水という言葉もよく出てきます。

 

実はこの純水などの言葉には厳密な定義はありません。これから3Cラボ流にご説明させて頂きますが、一部ご存知の内容とずれる部分があるかもしれませんがご了承下さい。

 

 

純水①イオン交換水

NaやClといった様々なイオンは必ず+か-の電荷を帯びています。そういったイオンを磁石の原理で除去する方法です。イオン交換樹脂という、その名の通りイオンを交換する樹脂を利用して、+のイオンを-の樹脂で、-のイオンを+の樹脂で吸着させることによって、水の中のイオンを除去し純水を作ります。

 

純水②RO水

RO膜(逆浸透膜)と呼ばれるフィルターを通して純水をつくります。RO膜とは孔径が1nm(ナノメートル)程度と非常に小さく、水の分子以外をほとんど通さない膜を巻いたフィルターです。現在世界で猛威を奮っているコロナウィルスの大きさが0.1μm(マイクロメートル)=1000nm(ナノメートル)であることを考えるとかなりの細かさであることがわかると思います。このRO膜に高圧をかけて絞り出したものがRO水となります。

 

超純水

上の①と②を組み合わせる方法が最もオーソドックスな超純水の作り方になります。

 

 

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