落下塵(らっかじん)

落下塵とは、読んで字のごとく「落下する塵(ちり)」のことで、空気抵抗によりなかなか落下せず、ゆっくりと落ちてくるゴミ・異物のことを指します。

 

ゴミ・異物のサイズによっても落下するものと浮遊し続けるものがあります。

例えば、粗大粒子と呼ばれる10~100μmサイズのゴミ・異物は気流に乗り、室内に広く拡散し、時間をかけてゆっくりと落下していきます。

そして、そのまま製品に付着したり堆積し、製品不良の原因となるのです。

 

一方で、10μm未満のゴミ・異物は小さすぎて落下しないため、空気中をふわふわと浮遊しています。

この浮遊するゴミ・異物を浮遊塵といいます。

 

 

 

人の目に見えるサイズ

落下塵や浮遊塵は肉眼で見ることができるのでしょうか?

 

一般的に、肉眼で見える粒子の大きさは100~200μm程度だと言われています。

100μmは髪の毛の太さほどですので、その10分の1サイズが10μmです。

なかなか想像しづらいですが、非常に微小であり、クリーンチェックライトなどの可視化する専用機器を使用しなければ肉眼では認識することが難しいサイズです。

 

しかし、製造現場ではこの10~100μmの落下塵が製品に付着し不良となる原因であるため、重要視しなければならない存在なのです。

 

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