「乾式塗装ブースと水洗塗装ブースの構造・種類・メリット・デメリットの違いを徹底解説!」でも取り上げたように、乾式塗装ブースは様々な改良が重ねられ現在では量産ラインでも採用されているほど、高い性能を誇ります。
しかし、塗料頻度に合わせた管理と適切な運用が出来ていないと、本来の性能を発揮できず塗料ミストが捕集されないため、他の設備と同様にトラブルが起こることもあります。
今回は乾式塗装ブースでよく起こるトラブルとその解決策3選をご紹介します!
トラブル①:フィルターの詰まりによる風速の低下
フィルターの塗料ミストが付着するとフィルターの目が閉塞し、空気の流れが悪くなったり塗装ブースの風速が低下してしまいます。これにより、塗装ブースは空気を吸い込むことができなくなり、塗料ミストが空間中に蔓延し、作業者の身体に影響を与えたり塗装不良の原因になります。
このような状態になってしまったときは、フィルターを交換しましょう。その際に、表面だけに塗料が付着し目が詰まってしまっている場合は、1次フィルターをトラックタイプにするとフィルターの寿命が長くなります。また、プレロールフィルターで表面の汚れを手軽に取り替えできるようにする方法も効果的です。
フィルターの交換頻度も、塗装量やその頻度に合わせたルールを設定し遵守することで予めトラブルを回避することが出来ます。
トラブル②:塗料ミストの屋外排出
塗料ミストがフィルターやトラップをすり抜け屋外へ排出されると、環境に悪影響を及ぼすだけではなく、近隣への迷惑にもなるため必ず捕集しなければなりません。
ですので、トラップタイプやフィルターの目が粗すぎたり、フィルター枚数が少なすぎると乾燥した塗料ミストは捕集されずに屋外へ排出されてしまうことのないようにしなくてはいけません。この場合、2次フィルターを目の細かいフィルターに変更することで改善されますが、それによって風速が低下するる可能性もあるため、2次フィルターを袋状のバックフィルターとしてろ過面積を増やす等の工夫をするなどの対応を行いましょう。
一度ブースのメーカーや近くのブース取り扱い会社へ相談してみてください。
トラブル③:フィルターを交換しても風速が出ない
フィルターを新たなものに交換しても、種類を変更しても風速が出ない場合は、排気ファンや排気ダクトに塗料ミストが蓄積し排気経路が閉塞している可能性があります。
このような場合は火災のリスクも高まりますので、すぐに清掃や修理等の対応をする必要があります。
ブース清掃
上記のトラブル、特に③のような事態を未然に防ぐためには乾式塗装ブースでも水洗塗装ブースでも「ブース清掃」がおすすめです。
ブース清掃を日々の作業終了時や休日にわざわざ行うのでは手間がかかるので、サッと終わらせていませんか?
簡単な清掃だけでは日々の塗装作業で蓄積された塗料ミストやスラッジを全て除去することは難しく、積み重なった汚れはトラブルに直結します。
そこで、「プロによるブース清掃」で隅々まできれいにしましょう!
プロに清掃を依頼することで重くて臭いスラッジの除去や知識がないと調整が難しい排気ファンのメンテナンスなど普段手の届かない範囲まで綺麗になる上、下記のようなメリットがあります。
- 作業員の負担軽減
- 設備の機能レベルの維持
- 屋外への塗料ミスト放出防止
- スラッジ産廃費用や人件費の削減
でも実際にどのように清掃しているのか気になりますよね。
プロが水洗塗装ブース清掃している現場に密着した事例レポをぜひ見てください!Before/Afterに驚くこと間違いなしです!
塗装ブースの清掃は定期的に行っていても手の届かない箇所は
どんどん汚れが蓄積していきます。
ブースの使用頻度にもよりますが年に1度を目安にプロに清掃を
依頼しましょう。
お問い合わせはこちらじゃ!