企業の環境問題への取り組みが重視される時代で、相談者さんの現場でも水洗浄への切り替えを検討しているようです。
しかし、水系洗浄機は大量の水を使い、廃液処理も必要となるためコストもかかることから、相談者さんのような大手企業ではない企業では大掛かりな装置の導入は厳しいのが現実です。
なにか良い方法はないでしょうか?

水洗浄へ切り替えると、水道代、電気代、それに廃液処理代とランニングコストが掛かってせっかくの「エコ」も台無しになりそう・・・
もっと小さく「エコ」を実践できて、洗浄品質もクリアできるような良い方法はないでしょうか?

ムーダー
今後、企業は環境に配慮した取り組みをしていかなければなりません!
関係企業だけでなく消費者からの信頼も厚くなりますよ~!
さぁ、水洗浄へ切り替えましょう!
(ヒーヒヒッ!不必要に高い装置を買うのだぁ~!)

う~ん、確かにコストも重要だけど、環境配慮に関する取り組みやステークホルダーからの信頼も手放せません。
もっと話を詳しく聞かせてもらえませんか?

待て!!
地球に優しい洗浄方法で、なおかつ水量や廃液処理量を抑えることができる「スチーム洗浄」がおすすめです!

そんな方法があるんですね!
環境問題とコスト問題、どちらも叶えたい私にぴったりです!
ぜひスチーム洗浄について詳しく教えてください!

ムーダー
ぐぬぬ・・・またしても邪魔を・・・
洗浄ブルーよ、覚えておれぇ〜!!
水だけで頑固な油汚れも落とします
環境保全のため水洗浄への切り替えを検討されている企業の多くが、「洗浄に大量の水を使う」ことと、洗い終わった後に出る「廃液処理」の2つを課題としています。
その理由は、廃液処理には多くの油が含まれているため、そのまま捨てることはできないからです。
自社で廃水処理設備を保有していればリサイクルすることも可能ですが、そうでない場合は産廃業者に委託して処理することになります。
水道代だけでも大変なのに、廃液を捨てるためにもコストがかかってしまう・・・
そこでおすすめなのが、「スチーム洗浄」です。

スチーム洗浄?スチームって蒸気のことですよね?

その通りです。スチーム洗浄の効果的な使用方法もあわせてご紹介いたします。
スチーム洗浄とは
スチーム洗浄とは、少量の水で作った0.5Mpa前後の水蒸気を製品に直接噴射させ、汚れを落とす洗浄装置です。
スチーム洗浄が選ばれる理由
スチーム洗浄が注目され、多くの工業用洗浄のお客様に選ばれる主な理由は、以下の点にあります。
- 高い洗浄力
スチーム洗浄で使用されている水の極小粒子が汚れに素早く浸透し分解します。
- 化学洗剤が不要な安全
洗浄剤として使用する液体は水だけです 。
- 多用途性
予備洗浄や仕上げ洗浄として活用されています。
- 環境への優しさ
一般的な水洗浄と比較し廃液量が極めて少なく、使用する水の量はシャワー洗浄の約1/1000以下といわれています。例えば、100リットルの水を使用する洗浄機からスチーム洗浄へ変更すると、水の使用量は100ミリリットルに抑えられるということになります。
このような課題をお持ちの現場に最適
- 洗浄に使用する水の使用量を減らしたいお客様
- 洗浄後の水処理に関わるコストダウンをしたいお客様
- 洗浄に使用する化学物質の負荷を減らしたいお客様
特に頑固な油汚れへの効果的な活用法
実はスチーム洗浄を前洗浄として活用することで、後工程の洗浄負荷を軽減することができます。
突然ですが、ご家庭で洗い物をするときのことをイメージしてみてください。
汚れが多い食器や油でベトベトになった調理器具などを洗う場合は、洗剤で洗う前に水やお湯などである程度の汚れを落としてから洗うと、泡立ちもよく少量の洗剤で洗うことができます。
同様に、工業洗浄工程でも防錆油や加工油など製品に付着した油分を多く持ち込んでしまうと、洗浄剤はすぐに効果を失ってしまいます。
そこで重要になるのが「予備洗浄」です。
予備洗浄とは、洗浄剤で本格的に洗う前に、水やお湯などを使ってある程度汚れを落とすことです。
この予備洗浄にスチーム洗浄を用いることで、後工程の洗浄剤の劣化を抑制し、液交換作業の低減が可能になります。
そのため、洗浄剤と水の使用量削減が見込まれるのです。

予備洗浄とは、本洗浄前にお湯などを使用して汚れを落とすことです
スチーム洗浄で予備洗浄した場合の効果は?
それでは、スチーム洗浄で予備洗浄をした場合のメリットや効果を具体的に見ていきましょう。
- 洗浄剤の交換頻度が減る
洗浄機への油分持ち込み量が減るため、洗浄剤の交換作業の手間が省けます。 - 洗浄剤への使用量が減る
洗浄剤の交換頻度が少なくなると、比例して洗浄剤の使用量も減りコストダウンに繋がります。 - 廃液量も減る
洗浄剤の交換頻度が少なくなり洗浄剤の使用量も減れば、廃液処理量も減りコストダウンに繋がります。また、スチーム洗浄での水の使用量は、シャワー洗浄と比較し1/1000以下程度で済むため経済的です。 - 生産性が上がる
洗浄剤の交換頻度が減ると、作業者の手間が減るため生産性が上がります。 - 洗浄品質が安定する
洗浄機へ投入する前に予備洗浄するだけで、汚れの持ち込みが減るため品質が安定します。
導入前には事前検証を!
スチーム洗浄するにあたり、製品の形状や照射方法によって洗浄度合いが異なります。
問題を解決するために新しい洗浄機の導入も良いのですが、工程を少しだけ変更することで既存設備を活かしながら大きな改善ができる場合もあります。
スチーム洗浄で高品質の洗浄をすることはなかなか難しいのですが、目的に沿って選択すれば効果性の高い洗浄方法として活用できます。
NCCでは簡易的にスチーム洗浄ができるデモ機を用意していますので、洗浄工程におけるコスト削減や環境不可低減の一助として、ぜひスチーム洗浄の導入をご検討ください!

スチーム洗浄なら懸念していたコスト面もクリアできそうですね!
これから社内に情報を共有したいのですが、おすすめのスチーム洗浄装置はありますか?

もちろん、ございます!
極小のスチームを高圧で吹き付け、汚れを落とす、おすすめのスチーム洗浄を必殺技でご紹介します!

お問い合わせはこちらなのだぁ~!
