「イオナイザーの効果を最大限に!正しいメンテナンス方法とは」でもご紹介したように、イオナイザーはメンテナンスせず使用し続けると次第に性能が落ちていくため、定期的なメンテナンスが必要です。
これはクリーン環境も同様で、クリーンルームの清掃やクリーン化機器のメンテナンスを行わないと「クリーン環境」とは言うことができないような汚染された状況が生まれてしまいます。
そこで今回は、粗大粒子対策のプロが現場を調査し現場環境を見える化する「クリーン化現場診断サービス」についてご紹介します。
クリーン化現場診断サービスとは?
クリーン化現場診断サービスとは、生産環境の不良率ゼロを目指し、安定した品質の生産プロセスを確保するために自社の現場環境をチェックするサービスです。
ゴミ・異物は目に見えづらく、不良の原因がどこに潜んでいるのか、求めているレベルのクリーン環境であるのか、確認することは難しいです。
そこで、現場環境を見える化することで今後の目標に向かっての対策や作業員のゴミ・異物に対する意識向上を狙うことができます。
下記のようなお悩みや困りごとを感じている現場におすすめです。
- 異物不良が発生しているが、どこから対策していいかわからない
- 自社のクリーンルーム管理がこのままでいいのかわからない
- ある程度の異物不良は仕方ないと諦めている
- どの工程で異物不良が発生しているのか把握できていない
- 生産環境の管理についてプロに相談したい
クリーン環境やゴミ・異物に関するお悩みや疑問を解決するために利用されているクリーン化現場診断サービスですが、その診断内容は現場の課題によって変わってきます。
今回はご依頼の多い3つの診断項目をご紹介します。
ゴミ・異物の見える化診断
人間が肉眼で見える大きさは100μm〜200μm程度が限界と言われていますが、さらに小さい10μm〜100μmサイズのゴミ・異物が実際の異物不良原因となります。
この目に見えないゴミ・異物はクリーン環境下でも存在しており、発生状況や堆積箇所を把握するためには見える化が不可欠です。
本診断では、ゴミ・異物を見える化するためにクリーンチェックライトを用いて製品への付着塵、机・床などへの堆積塵、浮遊塵などを見える化し、どこに、どれだけゴミ・異物があるのか確認します。
その調査結果に基づき、下記のようなお客様の生産環境に最適なご提案をいたします。
- 清掃方法
- 清掃用具
- 局所クリーン化ご術による発塵対策
- 堆積塵対策
- 浮遊塵・落下塵の管理方法 など
気流の見える化診断
クリーンルーム内では、小さな粒子は無秩序な動きをしながら拡散し、大きな粒子は重力によって落下しますが、クリーン環境を改善するためにはゴミ・異物の発生源を特定することが重要です。ですが、それらは気流の影響を受け遠くから運ばれてくることもあるので、その特定は容易ではありません。
そこで、気流によって運ばれてくるゴミ・異物を対策するために「気流」を見える化させ、発生源を明らかにしましょう。
気流を見える化するためにはいくつかの方法がありますが、本診断では純水など表面汚染のないミストを使用するトレーサ注入法を採用した気流可視化装置を活用し調査を行い、気流の改善案をご提案します。
静電気調査
静電気によるゴミ・異物の付着問題に悩まされているという現場も多く、特に樹脂成型品を取り扱う工程などでは、静電気が原因で機器不具合やゴミ・異物の付着による不良がよくあります。
対策を講じても静電気は目に見えないため、その対策が効果があるのか、実際はどの程度の帯電があるのか正確に把握することは難しいですよね。
そこで、本診断ではチャージプレートモニターでイオナイザーの性能を、(人体)帯電電位計で製品・作業員への帯電を確認します。
特に様々な現場に導入されているイオナイザーは、初期性能が維持できているのか、設置箇所は問題ないのかなど不安に感じている会社様も多く、データを数値化して客観的な調査を行うことで不具合や問題点の解消が期待できます。
不良率削減に向け、まずは自社の現場の状況を正しく把握しましょう。
クリーン化現場診断サービスについてこちらもぜひ見てね~!
自社のクリーン環境を正確に把握したい方、さらにクリーンな環境を構築するための管理方法を見つけたい方、ぜひお問い合わせからご連絡お待ちしておりますぞ~!