定性と定量の違い
「定性」は、物事において数値化できない要素のこと。
数字を使わない表現はしばしば抽象的になってしまい、認識がそろわない可能性があります。
洗浄工程で品質管理をおこなう上では、あいまいで洗浄不良の要因が洗浄工程にあるのか判定することも難しくなります。
ただ、後工程で再汚染の可能性がある場合は作業性や効率の面から定性評価の方が適していると言えます。
「定量」は、物事を数値や数量で表すことができる要素のこと。
数値や数量は共通の概念ですから、お互いに違う認識をする心配がほとんどありません。
洗浄工程で残留油分量や残留異物量の品質基準値が数値化できていれば、基準値を外れたものは洗浄不良と判定できるため管理が容易になります。
洗浄に限らず、定性・定量の両面から不良原因の推察や品質管理を行うことが重要です。