今回はパワーアップした多層式「-ACSys-」について。故障しても「生産を止めない」その特徴を一緒に見ていきましょう・・・!
以前、低コンタミ炭化水素洗浄システム「-ACSys-」を
皆さまにご紹介させていただいたのを覚えていますか?
おかげさまで、金属洗浄のコンタミ問題に困っているお客様に好評なようじゃな!
はい、そうなんです!
「-ACSys-」を導入される企業様は増え続けているので、開発して良かったです。
そこで更なるお客様のご要望にお応えしたいと思い、パワーアップした
単槽連結式「-ACSys-」を完成させました!
すごいのだ~!
どんな風になったのか知りたいのだあ~!
はは シーファー落着いてください。
今後はより高い品質を求められる「ものづくり」の業界を救うべく
更にお役立ちするものへと進化しました。
自動車のEV(いーぶい)化やFCV(えふしーぶい)化が進む中でも
十分にお役立ちができるのう!
ブルーと博士は知っていてずるのだー!
早くシーファーにも教えるのだ~!
おさらいも兼ね、まずは「-ACSys-」を一緒に知っていきましょう!
低コンタミ炭化水素洗浄システム「-ACSys-」
従来の炭化水素洗浄機は、製品を浸漬し超音波洗浄をおこなう際に、循環ろ過機構を搭載し異物の除去を行っていました。しかし、この方法を用いると洗浄槽内に滞留している異物が洗浄後の製品へ再付着してしまい、洗浄を行っているにも関わらず「コンタミ除去が出来ない」という問題が発生していました。
その問題を解決したのが新洗浄方式を用いた「-ACSys-」なのです。
このACSysは洗浄を行う際に、洗浄液をフィルターで全量ろ過するため、洗浄槽には異物が蓄積せずコンタミの再付着を防止します。
驚き!コンタミの除去能力
従来方式を用いた炭化水素洗浄装置と、新洗浄方式を用いた「-ACSys-」では、洗浄力にどの程度違いがあるのかを計測してみました。
測定条件
- サイズ別で4種類の部品A~Dに付着する異物の数を、洗浄前後で計測を行う。
- 異物の大きさは50μm以上とする。
(※1)確認された異物はピンセットでの除去を試みても取れないものあった。
(※2)内3個はピンセットでの除去を試みても取れないものであった。
「-ACSys-」で洗浄するのに掛かる洗浄時間
多槽式が完成するまで、このシステムを使用した洗浄装置は1槽式でした。
ですので、1槽式で洗浄工程を行うと以下のようになります。
1.粗洗浄 ⇒ 2.仕上げ洗浄 ⇒ 3.真空ベーパー乾燥
この場合に掛かる洗浄時間は、洗浄機へ製品投入~乾燥するまで12~13分程度掛かります。
これが多槽式になった場合、どのように変わるでしょうか?
単槽連結式になった「ACSys」の仕組み
単槽連結式は、先ほどご紹介した洗浄工程(粗洗浄 ⇒ 仕上洗浄 ⇒ 真空ベーパー洗浄乾燥)をそのままに、各槽で洗浄~乾燥を行います。
洗浄槽A: 粗洗浄 開始~終了 ⇒ 仕上洗浄 開始~終了 ⇒ 真空ベーパー洗浄乾燥 開始~終了
洗浄槽B: ↑上記工程終了まで待機 ⇒ 粗洗浄 開始~終了 ⇒ 仕上洗浄 開始~終了 ⇒ 真空ベーパー洗浄乾燥 開始~終了
洗浄槽C: ↑上記工程終了まで待機 ⇒ ↑上記工程終了まで待機 ⇒ 粗洗浄 開始~終了 ⇒ 仕上洗浄 開始~終了 ⇒ 真空ベーパー洗浄乾燥 開始~終了
上記のように、各槽を1工程ずつずらしながら順番に稼働させることでACSys洗浄システムを活用し、効率的かつ高品質な洗浄が可能となります。
また、各槽ごとに洗浄工程を行うため一般的な多槽式洗浄機と違い、一か所に不調が出たり故障があったとしても他の槽では問題なく洗浄~乾燥まで可能ですのでリスク分散ができ、生産を止めることがないため継続的に作業できます!
単槽連結式になった「ACSys」もすごいのだ~!
でも、具体的な例やどんなお客様にむいているのだ?
承知しました!