予備洗浄

予備洗浄(よびせんじょう)とは?

「予備洗浄」とは、一般的に洗浄機に製品を投入する前にある程度の汚れを落とし、洗浄機への汚れの負荷を軽減するために多く用いられる洗浄方法です。

 

 

なぜ予備洗浄が必要とされるのか?

洗浄機で使用される洗浄液は、使用中に機械油や防錆油(以下、持ち込み油分と言う)によって汚染されるばかりでなく、蒸発によっても組成が変化します。

 

「持ち込み油分」が多い部品を洗浄して高い清浄度を得ようとする場合には、一般的には複数の洗浄槽を用意しますが、洗浄液を定期的に補充したり、濃度分析をおこないながら洗浄液の劣化を防止し運用しなければなりません。

 

予備洗浄をおこなわないと、洗浄液を管理する手間が多くなってしまい、洗浄度も安定しません。

 

 

洗浄液の限界

どんな洗浄剤にも汚れを落とせる限界があります。

 

「持ち込み油分」が多いと洗剤はすぐに飽和状態となってしまい、いくらキレイに洗浄しようとしても洗浄剤の効果を発揮してくれません。

 

この飽和状態を防ぐためには「予備洗浄」をおこない、洗浄剤の劣化を抑え、洗浄品質を安定させることが必要です。

 

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