オゾン破壊係数と地球温暖化係数

ODP (おーでぃーぴー、Ozone Depletion Potential)/オゾン破壊係数とは?

成層圏(地表から10㎞~50㎞までの空気の層)を構成するオゾン層を破壊する物質には様々なものがあります。

 

オゾンを破壊する効果の強さを、CFC-11(しーえふしー)/トリクロロフルオロメタン=フロン の一種を1.0として相対的に表した係数をODP(オゾン破壊係数)と言います。

例えば、ハロン-1211という強いオゾン破壊効果を持つ物質はODPが3.0で、これは同じ重量のCFC-11の3倍オゾン破壊効果があるということになります。

 

近年開発された塩素を含まない代替フロンはオゾン破壊係数が0とされていますが、二酸化炭素の温室効果を1とすると100倍から1万倍近く温室効果が高いので、温室効果ガスとして新たに排出量を削減する取り組みがなされています。

 

GWP(じーだぶりゅーぴー、Global Warming Potential)/地球温暖化係数とは?

二酸化炭素を基準にして、ほかの温室効果ガスがどれだけ温暖化する能力があるか表した数字のことです。

一般的にはCO2に換算し、その物質がどのくらいのCO2を排出したことになるか計算します。

 

その計算式は、

 

温室効果ガスの排出量 × GWP(地球温暖化係数) = CO2換算排出量

 

つまり、GWPが25のメタンガスを1kg排出したとき、25kgのCO2を排出したことになります。

 

また、温室効果ガスには寿命があり、100年の場合だとその期間残留し温暖化する効果があります。

一般的にGWPは100年で計算されますが、物質によっては1年のものや500年のものもあるので、計算方法が変わる場合があります。

 

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