協働ロボットとは、産業用ロボットに分類されながらも、人間と同じエリアで作業ができるロボットです。
動作速度が250mm/秒以下で、人などに触れて各関節に負荷がかかると停止するような機構が備わっており、それ以上の動作で動かすと負荷がかかったと判断し、非常停止するようになっています。
従来の産業用ボットと協働ロボットの違い
産業用ロボットと協働ロボットの間には様々な違いがあり、それぞれにメリットがあります。
①スペースの制限
従来の産業用ロボットでは、「運転中は人とロボットを隔離する」という労働安全衛生規則に基づき、人と接触しないようロボットの周囲を安全柵で囲っていました。
一方で協働ロボットは、人や物に触れると軽い力で停止するため人と一緒のエリアで安全に使用することができ、安全柵の設置も必要ありません。
②生産性
いずれも長時間の連続稼働が可能なうえ、発生する不良が少ないため、人間による作業よりも生産性の安定かつ向上が期待できます。
その中でも、特に動作速度の速い産業用ロボットは、協働ロボットと比較しても高い生産能力を発揮できるのが強みです。
③柔軟性
産業用ロボットは設置から稼働にいたるまで、ティーチングに莫大な手間と時間、外部委託する場合はその費用も発生します。
本稼働後も微調整や新製品のティーチングなどにも専門知識が不可欠なため、誰でも管理ができるわけではありません。
一方で協働ロボットの多くは、直接手で動かしティーチングできるため、ある程度の専門知識は必要ですが、産業用ロボットのティーチングと比較すると簡単に作業を覚えさせられます。
また、設置場所の移設も可能です。
協働ロボットは塗装工程だけに限らず、溶接、組立、搬送、検査など様々な工程で活躍しています。
協働ロボットの導入は、単なる省人化や自動化にとどまらず、人間がより付加価値の高い業務に専念できる環境を整え、現場全体の可能性を広げる一歩となります。
柔軟性や安全性、生産性を兼ね備えた協働ロボットは、今後、製造現場にとって欠かせない存在になるでしょう。
