バッチ式塗装とは?
バッチ式塗装はコンベアで流れてくる連続式の塗装方法ではなく、一つ一つを個別に塗装していく方法になります。
ですので、多品種少量生産に向いている塗装方式となります。
塗装条件や乾燥条件を簡単に変更することが可能ですので、製品の特長に合わせて塗装するなど柔軟に対応することが可能です。
しかしその反面で、一定の塗装条件かつ同一品質で塗装するのは難しく、塗装を行う方の技能に大きく左右されますが、柔軟に対応が可能であるため自由度が高く、小さすぎるワークや大きすぎるワーク、特殊なワークなどの量産にはバッチ生産が採用されるケースが多いです。
ただし、連続塗装式とは違い各工程への搬送は人力が基本となるため、搬送用の台車など必要となるものが多くなります。
バッチ塗装のメリット・デメリット
バッチ塗装のメリット・デメリットをまとめると以下になります。
メリット
- 様々な形状にも対応できる
- 生産量にあわせ、段取りを変更しやすい
- 初期投資費用が比較的安い
- 柔軟性が高く、自由度が高い
デメリット
- 大量生産には向かない
- 製品ごとのボトルネックが違うため、その違いにより生産量が決まる
- 治具・台車などの保管スペースが必要
- 塗装作業者の技能に品質が左右されやすい
バッチ式や連続式など様々なことを踏まえて最適な方法を選びましょう!