クリーンルーム用エアコン

クリーンルーム用エアコンとは、清浄度レベルを保つため各種環境条件等を維持・管理すべき空間であるクリーンルームに適した空調機のことです。

基本的に24時間稼働し続け、クラス1000(設計値)以上の清浄度が高いクリーンルームでは必須設備です。

 

では、クリーンルーム用エアコンは一般的な家庭用エアコンやパッケージエアコンとはどんな違いがあるのでしょうか?

 

①高い清浄度を保つフィルター

クリーンルーム用エアコンには異物を取り除き正常な空気を送り出すために、HEPAフィルターやULPAフィルターが取り付けられています。

パッケージエアコンに搭載されている粗フィルターは比較的大きなゴミ・異物を捕集しますが、HEPAフィルターは0.3μm粒子、ULPAフィルターは0.1μm粒子を捕集し、クリーンルーム内の清浄な状態維持に貢献します。

しかし、時間が経つとフィルターの経年劣化から汚染濃度が高まり、汚染原因となることがあるので定期的な清掃は欠かせません。

 

 

②気流管理

ゴミ・異物は気流に乗って運ばれるため、クリーンルーム内の気流を管理することが大切です。

クリーンルーム用エアコンは、単に空間の気温を冷やしたり暖めたりするだけではなく、乱流の発生を抑え一定方向に気流を排出すことで微小粒子の拡散を防ぐ、気流管理の機能も備えています。

 

クリーンルーム用エアコンは多くのメーカーから発売されており、機種によって特徴があるので現場にあったものを選ぶようにしましょう。

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