ゾーニング(Zoning)とは空間を用途別にわけて配置することで、都市計画や建築設計においても使われる用語です。
ゾーニングはコロナウィルスの出現で感染症対策の手法として有名になりましたが、クリーン化対策の手法としても以前から行われている手法にもなります。
ゴミ・異物の持込み対策として、工場内やクリーンルーム内を、クリーンゾーンとダーティゾーンをグレード分けして区切っていきます。
ゾーニングで重要なことは、汚いエリアとキレイなエリアをいかに分離するか、ということです。
そのため、屋外から屋内に入る段階から人や物の動線を含めて決めて行くことが重要です。
材料や製品が屋外から直接生産エリアに持ち込まれていると、本来クリーンゾーンにしたい生産エリアがダーティゾーンになってしまいます。
もしもエリア分けが出来ていない場合は、まずはカーテンやパーテーション、保護カバーや粘着ネットなどを活用してエリア分けをすることから始めてください。
上記の図を見ると、最もクリーンなAゾーンを陽圧化して、ダンパーなどでBゾーン、Cゾーンの順で圧力差(差圧)を付けることでゴミ・異物の侵入を減らすことができ、理想的です。
それぞれのゾーンの出入りするところはエアーシャワーやパスボックスなどのエアロックを設置することでゴミ・異物の持込みを更に減らすことができます。
自社の生産現場を見直して、出来るところからゾーニングをしてみてくださいね。