換気回数とは?
換気回数と聞くと、「一日に何回窓を開けたか?」と誤解されている方も いるかと思いますが、換気回数とは1時間当たりで“部屋の空気を何回入れ替えたか”を示す指標です。
実際に計算してみましょう。
クリーンルームの広さが、幅5m、奥行き8m、高さ2.5mで、10m3/minのファンフィルタユニット(FFU)が8台設置されていたとします。
換気回数=風量(m3/hr)/部屋の容量(m3)
=(10m3/min×60min×8台)/(5m×8m×2.5m)=48回!
となります。
換気回数だけでクリーン度は決定しないのですが、換気回数48回は、クラス10000レベルが確保できる目安になります。一般住宅の場合は、0.5回~2回なのでかなり多いことが分かりますね。
実際のクリーン度は工程の清浄度で決まります。つまり、綺麗な空気に入れ替える量と、工程内で発塵する塵埃の量のバランスで決まってきます。
設計した時の予定入室人数より多くの人が入って作業すると、発塵量が大幅に増えて、同じ換気回数でも清浄度は悪化してしまいます。
部屋の空気の綺麗さは、部屋の大きさと入室する人数と設置する設備から換気回数を設計して決めていることを理解して使用しましょう。