洗浄機が故障しても生産を止めない単槽連結式洗浄機ACSys

「洗浄機が止まったらどうする?知っておくべき初期対応と予防策」でもご紹介したように、洗浄機が故障し停止してしまったら、生産ラインも止まるため一刻も早く再稼働させるために何をはじめに行わなければならないのか、故障させないために何をするべきなのか把握しておくことが大切です。

しかし、長く使用していると部品が摩耗し故障が回避できず修理に時間がかかることもありますよね。

そこで、”故障しても生産を止めない”かつ、洗浄後のコンタミ再付着問題を解決するスーパー頼れる洗浄機ACSysについてご紹介します。

 

ACSysとは?

本装置は、洗浄力に優れ環境負荷が小さいことから現在の主流となっている炭化水素洗浄液を使用し、真空浸漬調音波+真空ベーパー洗浄乾燥の2工程で洗浄します。

これまでの炭化水素系洗浄機と大きく異なる部分は、ひとつの洗浄工程ごとに洗浄液がフィルターでろ過されながら入れ替わることです。

 

新洗浄方式を用いた「ACSys」

 

一般的な多槽式炭化水素洗浄機では、第1槽~第3槽において洗浄、リンス、乾燥それぞれ別の役割があり、第1槽目において汚れた洗浄液で洗浄したカゴを2槽目、3槽目と移動するときに、コンタミを含んだ洗浄液が持ち込まれてしまうため、最後の槽でもコンタミの再拡散が起こる可能性があります。

ACSysはフィルターでろ過しするので洗浄槽には異物を蓄積させず、常に清浄な液で高品質な洗浄ができるのでンタミの再付着を防止します。

 

トラブルも怖くない単槽連結式とは?

洗浄槽が複数台並んでいる一般的な洗浄機の多槽式は、粗洗浄~乾燥までの工程を各槽がそれぞれ役割を分担して行いますが、ACSysはこれらすべての工程を1槽で行い、その洗浄槽を複数個連結させた単槽連結式ご提案しています。

 

従来の多槽式洗浄機とACSysの違い

 

1槽で完結させる洗浄工程

ACSysは複数工程を1槽で完結させますが、どのような工程が行われているのでしょうか?

下記の3工程が1セットとなっています。

 

洗浄工程①

全量ろ過した洗浄液を洗浄槽へ投入後、真空浸漬超音波洗浄で粗洗浄をおこない製品への異物の再付着を防止します。
洗浄工程②

粗洗浄より細かなフィルターを使用し全量ろ過した洗浄液を洗浄槽へ投入します。真空浸漬超音波洗浄で仕上洗浄をおこない製品への異物の再付着を防止します。

洗浄工程③ 真空ベーパー洗浄を行い、その後真空乾燥します。

 

この1セットを画像のように各槽を1工程ずつずらしながら順番に稼働させることで、効率的かつ高品質な洗浄が可能となります。

また、各槽ごとに洗浄工程を行うため一般的な多槽式洗浄機とは異なり、一か所に不調が出たり故障があったとしても他の槽では問題なく洗浄~乾燥まで可能ですので、リスク分散ができ、生産を止めることがない継続的な作業が実現します。

 

ACSys単槽連結式洗浄システムの流れ➁

ACSys単槽連結式洗浄システムの流れ①

ACSys単槽連結式洗浄システムの流れ➁

 

導入事例

自動車などの精密プレス部品製造を炭化水素系洗浄剤を使用して洗浄しているY者様の洗浄機は、長く使用してきたこともあり故障が多く、稼働を停止するトラブルが発生していました。

洗浄力に不足はないものの販売店が遠く、頻発するトラブルの際に再稼働まで時間が掛かり生産性が低下してしまうこともお悩みでした。

 

そこで、現行品と同じ炭化水素系洗浄機かつ、「故障により生産が止まる」という根本的な課題が解決できる単槽連結式ACSysをご提案いたしました。

 

故障しても生産を止めないACSys

ACSys導入時

従来の多槽式では一か所で不具合が生じると全てを停止し対応しなければなりませんでしたが、Acsysはトラブルが起きた槽以外は正常に稼働しているため、高い洗浄品質はもちろんですが生産性の低下も最小限に抑えることが可能です。

実際にお客様からは、「故障しても生産を止めないというポイントが決め手となり、これからの本稼働が楽しみです」と、期待のお声をいただきました。

 

シーファー

ご紹介した事例の詳細はこちらなのだ~

 

洗浄ブルー

ACSysは品質要求の厳しさにお困りの方、コンタミ不良でお悩みの方、生産工程を止めることができない現場、リスク分散を必要とする現場におすすめです。

 

 

博士
(ラボボス)

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