炭化水素系洗浄剤は、金属に対して錆や腐食などのリスクが低く、塩素系洗浄剤の代替として広く使用されるようになってきています。
しかし、炭化水素洗浄剤は有機溶剤系洗浄剤と比較すると溶解力が弱いため洗浄剤のみの力だけでは、綺麗に洗浄することができません。
ただし油分との相性は良いため、超音波などの物理的な力を加えることで有機溶剤並の洗浄をおこなうことができます。
また、溶剤の蒸気(べーパー)で洗浄することで被洗浄物も温まり、その後洗浄槽を真空にすることにより被洗浄物に蓄積した熱により洗浄剤を蒸発させ乾燥ができます。
炭化水素用蒸留再生機とは
第2石油類である炭化水素系洗浄剤の沸点は約170℃ですが、汚れ成分である加工油の沸点は200℃以上の物が多いため、槽内を真空状態にすることで洗浄剤を沸騰させ加工油との沸点差を利用して炭化水素系洗浄剤と加工油を分離する装置です。
真空にする理由とは
一番大きな理由としては、酸素がある状態で沸騰させると火災などの大きな事故に繋がるからです。
炭化水素系洗浄剤は引火性液体であるため、消防法に該当する危険物であり、酸素のある状態で沸騰させたときに火、熱、静電気といった火元(着火源)があれば火災などの大きな事故に繋がります。
真空にすることで空気を遮断、そのような事態を避けています。
また、その他にも低温で沸騰させることで、溶剤の熱劣化を防止することや、高温で沸騰させると洗浄剤も汚れである油分も一緒に共沸してしまうため、低温域で蒸留し、洗浄液と油分を分離させる目的もあります。
炭化水素洗浄機を上手に使うコツ!
炭化水素系洗浄剤は様々なものが流通していますが、洗浄剤ごとに炭素数や構造が異なるため沸点範囲が存在します。
洗浄剤が単一物質で構成されている場合は沸点範囲が狭く、混合物の場合は沸点範囲が広くなります。
沸点範囲が狭い洗浄剤は乾燥しにくい重質分を含まないため乾燥性が良くなり、蒸留再生する場合も汚染物質との沸点差を広く取りやすいため純度の高い再生液を多く回収することができ、洗浄品質も向上し産業廃棄物としての廃液量も減らすことができます。
一方で沸点範囲が広い洗浄剤は乾燥しづらく、蒸留再生しても再生液の回収率が低くなるため廃液量も増えてしまいます。
ですので、洗浄品質が安定し洗浄時間も短縮できるうえ廃液量も低減可能な沸点範囲の狭いものの使用がおすすめです。

炭化水素系洗浄剤についてはこちらでも詳しく解説しています!
また、NCCでは現場にあった最適な洗浄剤の選定をサポートしています。
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(ラボボス)
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