異物も汚れも再付着なし!その理由は・・・?!
では、今回洗浄ブルーが繰り出した本邦初公開の必殺技「コンタミ・バイバイ・ストリーム」について、詳しく説明させていただきます。
リアルな世界での洗浄システムの名称は、『低コンタミ炭化水素洗浄システム』と申します
(地味ですいません<(_ _)>)。
でも、名前は地味目ですが、その実力は画期的。今までの一般的な炭化水素洗浄装置の「弱点」を見事にカバーし、異物や汚れの再付着をがっちり防ぐことができるのです。
では、今までと何がどう違うのか? 絵をまじえて説明していきますね。
従来の方法
現在多くの洗浄工程で採用されている、ごく一般的な炭化水素洗浄装置では、洗浄液の入っている槽にワークを入れたカゴを浸漬させ、超音波で洗浄します。
循環経路にはフィルターが設置してあり、ポンプを使って常時洗浄液を循環させることで、持ち込まれた切り粉や金属粉を除去し、洗浄槽内をクリーンに維持します。
しかし、この方法にはいくつか弱点があります。
1)全液を濾過するまでにタイムラグが発生してしてまうこと。
2)槽内にどうしても異物が滞留してしまう部分ができてしまうこと。
3)洗浄液を長く使い続ければ続けるほど、槽内に異物が滞留し、蓄積してしまうこと。
異物の滞留は、水の流れと洗浄槽の形状により、どうしても避けることができません。
これが汚れや異物の再付着の最たる原因になってしまうのです!
さらに、溜まってしまった汚れは、自動的にキレイになることはありませんから、定期的に洗浄槽の中を清掃する必要も出てきます。
では、本邦初公開の『低コンタミ炭化水素洗浄システム』はどうなのでしょう?
題して「次世代の洗浄方法」とは?
次世代の洗浄方法
低コンタミ炭化水素洗浄システムをズバリ一言で表すなら、「毎回フレッシュな洗浄液で洗える」システムとなります。工程は次の通り。
1)1回洗浄が終わるごとに、別のタンク(バッファタンク)に洗浄液をすべて送ります。
2)新たなワークをカゴに入れ、洗浄槽にセットします(このとき洗浄槽は空です)。
3)設置してあるフィルタを通って、すべての液が再び洗浄槽に戻されます。
このように、洗浄液が全量、フィルターによって異物や汚れが除去され、毎回クリーンな状態で洗浄することが可能になるのです。
また、洗浄液の出し入れには、ポンプを使わずに真空の差圧によって行っているため、ポンプ故障のリスクが低減できるだけでなく、ポンプから発生する異物や汚れの混入の心配もありません。
さらにこの洗浄システムは、洗浄液が大気に触れることがないので、加熱することで洗浄能力を上げることも可能ですし、高精度フィルタを設置すれば、狙ったサイズのコンタミにアプローチすることもできます。
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