『【徹底解説】塗装ロボットの軌道ティーチング方式とは?仕組みと作業のポイント」』で軌道ティーチング方式のティーチング方法を2種類ご紹介しました。
留意点としては、ロボットにはいつでも触れることができるわけではありません。
さらには、駆動が遮断されている状態では関節が維持できないため、人間の手では動かすこともできません。
また、労働安全規則ではロボットの運転中は人とロボットを隔離することが定められています。
この問題は人間と同じ環境で働くことができる「協働ロボット」で解決できますが、人間の塗装スピード500mm/秒を再現することはできません。
そこで、協働ロボット以外にこれらの問題を解決する革新的な解決策が、イタリアミラノ近郊に本社を構える塗装機器メーカー「Lesta」社が開発した、塗装に特化したロボット「Lesta LEBOT MV A6」です。
今回は、本自動塗装ロボットについて解説します。
Lesta LEBOT MV A6とは
Lesta LEBOT MV A6の最大の特徴は、塗装技術者であれば誰でも簡単にダイレクトティーチングができる「セルフラーニング機能」です。
このセルフラーニング機能は、塗装軌道はもちろんながら塗料吐出のON/OFF動作までリアルタイムで学習し再現することができます。
これまでのティーチング作業は、プログラミングによるものとダイレクトに行うものがあり、プログラミングによるティーチング作業は専門の知識と経験があっても塗装軌道を表現することは難しく、自社の担当者が実施できる企業は非常に少ないため、外部に委託する必要がありました。
そのため、細かな調整を行うにも時間がかかります。
また、ダイレクトティーチングは、塗装ロボットを手動で動かし実施していましたが、ロボットの各関節に含まれたモーターは非常に重く、実際の塗装動作やスピード感を再現することはできません。
そのため、従来品では実際に塗料を吹きながらのダイレクトティーチングはできず、動作を再現するだけのティーチング作業となります。
しかし、Lesta LEBOT MV A6のダイレクトティーチングは、実際に塗装しながら動作や塗料の吐出量を即座に学習し再現することができます。
アームの重さによる操作性の課題も無重力機能により解消し、その名の通り、塗る“ながら”ティーチングを実現しました。
この塗る“ながら”ティーチングに欠かせないのが、付属している専用のジョイスティックです。
これがスプレーガンや粉体塗装用のガンにある持ち手となり、駆動の遮断、教示スタート、スプレーON/OFFなどの操作を手元で行えるため、実際のワークを塗りながらリアルタイムでティーチング作業ができます。

専用のジョイスティック
駆動源を遮断しても動作しやすい秘密
一般的なロボットはモーターを使用して重いアームを保持するため、駆動源を遮断すると関節の維持が難しくなり、人間の手で動かすことはできません。
しかし、本機はティーチングの際、ロボットの関節と駆動源(動力)が完全に切り離され、搭載しているエアーバランサー機能によってアームの重さを感じさせない無重力のような状態で作業が可能です。
さらに、アームを軽くするためにモーターをロボットの根元部分にまとめて設置しています。
アームの軽量化により、スムーズな動作だけでなくモーターへの負荷軽減にも寄与しています。
これらの機能や工夫により、作業者の動きを妨げることなく直接的かつスムーズなティーチング作業を実現します。

(ラボボス)
塗る“ながら”ティーチング機能を備えたLesta LEBOT MV A6 であれば、その都度塗装品質を確認しながら最適なティーチングプログラムを構築することができるのじゃ!

4月には本機のデモ機がある弊社塗装ラボがリニューアルオープン予定です!
見学も可能ですので、ご興味のある方はぜひご連絡ください!

(ラボボス)
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