
今月のズバリ解決!3Cラボの「0.1μmのゴミ・異物を管理しても不良が減らない!“管理外”が原因だった?!」でもご紹介した通り、クリーンルームの規格に沿ってゴミ・異物管理を実施していても、実際に製品に付着し不良となるゴミ・異物サイズは異なるため、粗大粒子を意識することが重要です。
粗大粒子は約10~100μmサイズのゴミ・異物で肉眼では見えにくいうえ、パーティクルカウンターでは測定できないことから、気付かないうちにどんどん異物が堆積してしまいます。さらにお客様自身での清掃活動でも目で確認できていないことから、除去しきれていない可能性が高いのです。
そこで、お客様自身での日常清掃に加えて「プロによるクリーンルーム清掃」でクリーンルーム内の粗大粒子をリセットすることがおすすめです。
NCCのクリーンルーム清掃サービスについて
クリーンルーム清掃サービスとは、クリーンルーム内に存在する粗大粒子除去に特化した清掃サービスです。
日々の自社清掃では難しい天井・壁面・装置下など隅々まで、環境全体をプロの手によって粗大粒子を徹底的に除去をします。
最大の特徴はクリーンチェックライトを使用して不良原因となりうる10μm~の粗大粒子を可視化しながら清掃作業を実施する点です。
清掃後の完成検査にもクリーンチェックライトを用いて付着異物の確認を行い、さらには特殊計測器で落下異物や付着異物を測定し、その結果を清掃結果報告書としてご提出します。
パーティクルカウンターでは計測が難しい粗大粒子も、このように見える化・計数値化することで、清掃結果を明確にご報告しています。

こんなサービスがあったんですね!どんな流れで清掃を行っているんですか?

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おいらに任せておくれ~!ご紹介するよ~!
◆クリーンルーム清掃サービスの流れ
①事前確認作業
清掃前のクリーンルームにゴミ・異物がどの程度堆積しているか、粗大粒子の見える化に最適でプロも使用している「クリーンチェックライト」で確認します。

清掃前にゴミ・異物がどの程度堆積しているか「クリーンチェックライト」で確認
②床面荒掃除
最もゴミ・異物が堆積している床面をクリーンルーム専用掃除機で最初に荒清掃を行うことで、清掃行為による堆積塵の飛散を予防します。

クリーンルーム専用掃除機で最初に荒清掃
③純粋を使用した天井面・床面・壁面の拭き上げ
天井から床までのすべての面をクリーンチェックライトと専用清掃用具を使用し、純粋で拭き上げ清掃します。事前に確認した状況に応じてこの作業を2~5回ほど繰り返すことで、堆積しているゴミ・異物の確実な除去が可能になります。

天井から床までのすべての面を純粋で拭き上げ清掃
④清掃後の確認作業
清掃終了後、クリーンチェックライトで堆積したゴミ・異物が除去できているか目視で確認します。さらに目視だけでなく、パーティクルカウンターや落下塵カウンターなどの計測器を用いて目に見えるゴミ・異物と見えないゴミ・異物の両方で微粒子や粗大粒子の除去状況を調査します。その結果は、後日報告書としてお客様へ共有します。
上記のような流れでクリーンルーム清掃サービスは、新規クリーンルームの立ち上げ時、既存クリーンルームの定期メンテナンス、また新製品の製造開始前などにご利用いただいています。
◆クリーンルーム清掃活用事例
NCCのお客様では、新規部品製造のためクリーンルームの利用が必要でしたが、長い間使用されていなかったため、環境をリセットするために本サービスをご活用いただいた事例もございます。
清掃前の清浄度はクラス100,000相当で部屋の隅や装置下に目視で確認できるほどのホコリが堆積していました。
プロによる清掃後、なんと部分的にクラス1のスーパークリーン環境を確認できました!
ぜひ事例の詳細はこちらからご覧ください。

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プロによるクリーンルーム清掃は、これまで日常清掃のみを行ってきた現場やなかなか手の届かない天井や壁まで清掃してリセットしたい方へおすすめですよ~!
詳細はこちらにも掲載しているよ~!ぜひ、お気軽にご相談してね~!

(ラボボス)
ご相談・お問い合わせはこちらなのじゃ!