生産性向上や高品質な製品を製造するためにはのゴミ・異物に注意し、管理することに向き合う必要があります。
しかし、ゴミ・異物を肉眼で捉えることは難しく、策を講じるにも流入経路や汚染源となっているものを明確にしなくてはいけません。
そこで、ゴミ・異物がどこからやってくるのかを見える化させる3つの方法をご紹介いたします。
この方法は、より効果的にゴミ・異物対策を行うためには必要不可欠!ですので、ぜひ実践してみましょう!
①タフト法
タフト法とは糸など細長いひも状のものが空気の流れになびき気流の方向や安定性を確認する方法です。
どの程度の風がどこから吹いているのか目視で確認するため定量化することは難しいですが、機械を使用せず身近にあるもので気流を確認できることからコストをかけずに簡単ですぐに実践できることが魅力です。
手軽に気流を確認できる「ピロピロ棒」
NCCで過去にご紹介したタフト法のひとつ、ピロピロ棒は紐がついた棒で手軽に気流を把握できます。
ピロピロ棒自体が発塵源となることは避けたいので、NCCではプラスチック素材の棒や紐部分にはビニールテープを使用しています。
②ミストトレース法
過去の「感染対策のための正しい「換気」とは?!空気の流れを知ってキレイに解決!」でも紹介していますが、小さな粒子は気流に乗って流れます。
この原理を応用し、トレーサーと呼ばれる流体の流れを追跡するために使われる微量な物質にミストを使用し、空気の流れを見える化する方法が「ミストトレース法」です。
タフト法では確認することが難しい低速な気流や広範囲を流れる風を可視化することができます。
ポータブル気流可視化装置「AVIS(エイヴィス)」
クリーンルームにおいて気流を可視化する際、部屋の隅々や機械の隙間といった狭い箇所まで細かく測定する必要があります。
しかし大型の測定器では取り回しが悪く、気流を見逃す可能性があるため、持ち運びが簡単で測定場所を選ばず、広範囲なエリアから狭い場所まで様々なシーンで活躍できるバッテリー内臓かつコンパクトボディなAVISを採用いただくことも多くあります。
クリーン環境を汚染しない「エアーフローチェッカー」
エアーフローチェッカーはトレーサーに純水を使用し、大量の微細ミストを発生させ、空間内の気流を立体的に可視化することができる気流可視化装置です。
純水を使用するため、汚染される心配がなく作業エリアの調査や製造装置の稼働中の調査も可能です。
AVISと比較するとミスト量が多く、クリーンチェックライトを併用することで気流の変化をより見やすくできます。
③超音波測定
超音波測定はその名の通り、ミストではなく「超音波」を使って、目に見えない気流を”見える化”します。
超音波を用いることで風速と風向を特定し、タフト法やミストトレース法では難しいとされていた無風~わずかな気流を検知します。
微風速の気流も見える化「三次元超音波風向風速計」
本装置は、3軸の超音波センサーと気流可視化ソフトを用いることにより、「風向」「風速」「温度(風温度)」を同時に測定し、気流を数値化して記録することや、三次元的に可視化することができます。
部屋の中の気流の速さと向きがベクトル図で、場所の温度が色で表現されるので気流の状況が一目瞭然です。
設備の移設前後での気流の比較や、吸気と排気のバランスなど部屋全体の気流の流れが見える化するだけでなく記録にも残せる優れものです。
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