クリーン環境で暖房はご法度?

1年の中で最も寒い冬の期間は、室内のさらに中にあるクリーンルームでも寒いことに変わりはありません。
作業者の身体的負担が懸念されるのはもちろん、震えながらの作業は効率も低下するため、クリーンルーム内を暖める以外の選択肢はないでしょう。
ですが、「暖房の風でゴミや異物が舞い上がって不良の原因になるから暖房を用いるなんてありえない!」なんて方もいると思います。
こちらの現場のお困りさんも、暖房について悩んでいるようです。

 

 

相談者A

寒い!これじゃ仕事にならないよ・・・

暖房をつけようかな。

 

ダーク
ムーダー

おやおや、その暖房器具じゃ威力が弱くて寒くないですか?

この暖かい風がたくさん出る機械がおすすめですよぉ~!

 

相談者A

すぐに暖まりそうでいいですね!

でも風でゴミや異物が舞い上がりそう・・・

 

ダーク
ムーダー

そんなことありません!

ゴミ・異物なんてこれくらいの風で吹き飛ぶわけがないですよぉ~

ささっ、早速使ってみてください!ヒヒッ!

 

クリーン化
オレンジ

ちょっと待ったぁ~!

ゴミ・異物はほんのわずかな風で吹き飛ぶから、

クリーンルームを風で暖めることは間違いだよ~!

 

ダーク
ムーダー

またクリーン化オレンジか!いいところで邪魔しおって・・・

風がだめならお客様に寒さを我慢しろということか!?

 

クリーン化
オレンジ

う~ん、違いますよ~!よし、おいらに任せなさい!

ゴミ・異物の舞い上がりを防ぎながら暖める方法を教えるよ~!

 

相談者

ありがとうございます!

寒い中での作業はつらかったので早く知りたいです!

 

 

暖房は不良の原因?

寒さが厳しいこの季節、いくら室内といえども暖房が効いていないと動くこともできないですよね。
低温環境下での仕事は非効率ですから暖房機器の購入や使用をご検討中の方も多いのではないでしょうか。
しかし、「暖房なんて繊維ゴミ、皮膚、人毛といった異物による不良を増やさないために使用しない方がよいのでは?」と暖房使用に疑問を感じますよね。

今回はそんなお悩みを「異物不良を増やさない暖房方法」をもとに解決します。

 

気温と異物不良の関係

暖かい環境で作業するために暖房が必要不可欠ですが、実は異物不良を減らすためにも暖かい環境の方がよいとされています。
気温が下がると飽和水蒸気量が下がり、さらに相対湿度も低下するため、静電気による異物付着が増えたり異物が舞い上がりやすくなったりと、結果として不良は増加してしまいます。

 

 

博士
(ラボボス)

しかし、空間を暖めれば湿度が必ずしも

上がるというわけではないのじゃ。

 

クリーン化
オレンジ

ご存知の通り、ストーブやエアコンを使用すると

空気が乾燥するから、気温と湿度の関係については

一概には言えないんだよ~

 

 

クリーンルームの温湿度管理

 

クリーンルームにおける異物対策

気温、湿度と異物不良は関係あることが分かりましたが、クリーンルームや局所クリーン環境では常にキレイな空間を保つ必要があるため、ほとんどの場合ファンフィルターユニット(FFU)と呼ばれるクリーン化機器を利用し、異物対策を行っています。
これはファンとフィルターが一体になっている機器で、吸い込んだ空気がフィルターを通じて清浄空気となり、クリーンルームへ供給されています。
クリーンルームや局所クリーン環境では必ずどこかで利用されています。
清浄度が高く設計されたクリーンルームの場合だと、このファンフィルターユニットの入り口側に温度も湿度も設定できる温湿度制御の空調機器を導入する場合がほとんどですので、冷暖房は気にする必要はありません。

 

これから空調機器を設置する際に注意すべきこと

では、どのような場合に暖房に関して注意が必要でしょうか?

 

稀にクリーンルームに温湿度を制御する空調機器が設置されていなかったり、クリーンルームの外でもゴミ・異物に深く注意を払わなければいけない現場では後付けで空調機器を設置するケースがあります。

 

その際に気をつけなければいけないのが、クリーンルームの空調機器と後付け機器の大きな違いでもある送風の強さです。

 

ファンフィルターユニットから送風される清浄空気が一般的には吹き出し風速で0.3~0.5m/sであり、人が風を感じることのできる風速が1~2m/s程度からなので、ファンフィルターユニットから提供される清浄空気はほぼ感じることはできないでしょう。
一方で、暖房としてイメージされるエアコンやファンヒーターから排出される暖かい風は感じることができ、この吹き出し風速は3m/sを超えます

 

一目瞭然ですが、一般的に使用されている暖房機器は風速が強く、特にファンヒーターはゴミ・異物が堆積している床面付近から温風が吹出すタイプのものが多いので、部屋中にゴミ・異物を拡散してしまう恐れがあります。
せっかく0.3~0.5m/sでコントロールされた清浄空気を供給しているクリーンルームで、3m/sの暖房の風で気流を乱してしまっては全く異物対策の効果がありません。

 

そうならないためにも、やはり「風」を考慮した暖房がおすすめです。
例えば、人間を直接温めることができる遠赤外線ヒーターの設置は有効的です。
これならクリーンルーム内を温めるのではなく直接人間を温める事が出来るので風を起こさずに暖めることができ、異物付着の心配いらずで安心して使用できますね。

これなら風を起こさずに、直接人間を暖めることができるので、異物付着の心配いらずで安心して使用できます。

 

温暖房効率を上げる方法とは

遠赤外線ヒーターは風を起こさないためホコリが舞い上がる可能性はありませんが、エアコンやファンヒーターと比較すると部屋を暖めるには時間がかかるイメージがありますよね。
しっかり暖めるには1部屋に数台用意するか、長時間つけておく必要がありますが、どちらもコストが掛かることは明白です。

 

 

相談者A

では、暖房効率を上げるにはどうすればいいの?

 

クリーン化
オレンジ

それは「局所クリーン化にする」ことで解決するぞ~!

 

局所クリーン化とは、環境(部屋)全体の清浄度を上げるのではなく、机の上だけといった局所的な清浄度を上げることを指します。
この考えでは、部屋全体の清浄度は高くなくても問題ないため、暖房機器は一般環境で使用するようなもので代用が可能となります

 

エアコンやファンヒーターで部屋全体を暖め、清浄度を要求される箇所のみ、クリーンブース等で囲ってしまうだけで寒さ問題も異物問題も解消する見込みがあります。
また、清浄度が高い空間を小さくすることができるので、冷暖房や清浄度の観点からも総合的にコストダウンに繋がります。

 

これはあくまでもクリーンルームではなく、局所クリーン化にすることで暖房効率向上を図る方法ですので、ご注意ください。

 

 

相談者

部屋を暖めるための風で異物不良を後押しするところでした!

暖房効率を考えてクリーンルーム以外の異物に気を遣う現場で、

局所的にクリーン環境を構築しようと考えています。

しかし、局所クリーン化できる設備がわからず、

おすすめはありますか?

 

クリーン化
オレンジ

おいらに任せなさい!

クリーン環境の概念を変えたスーパーマシンを

必殺技ご紹介するぞ~!

 

シーファー

ご相談・お問い合わせはこちらなのだ!

 

 

 

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