季節に応じた清掃をしていますか?見落としがちな静電気のいたずら

 【今月のお悩み】

樹脂部品の塗装工程を担当しています。

樹脂成型が完了した部品は、除電ガンでゴミ・ブツを取り除いて塗装工程に投入しています。

除塵エリアから塗装エリアまでの搬送工程や、そのエリアを定期的に水拭きや清掃をしていますが、ゴミ・ブツがぜんぜん減らず困っています。

 

何がいけないのか全く分かりません・・・

教えて~、3Cラボ〜!!

 

その頃、3Cラボでは・・・

 

シーファー

博士ぇ〜、またまた異物対策の進め方がわからなくて困ってる人からのSOSを

キャッチしたのだ!

博士
(ラボボス)

なになに、異物対策の進め方で悩んでいるんじゃな。
よしっ!クリーン化オレンジ。早速現場に急行するのじゃ!!!

クリーン化
オレンジ

ガッテン承知!! 

異物対策ことならオイラにお任せ!

それじゃぁ、行ってきま〜す♪

 

その頃、現場では・・・

 

相談者A

う〜ん、困った。決めたことは全てやっているけど

ゴミ・ブツはどうして減らないんだ??

 

クリーン化
オレンジ

いつも掃除はどの辺りをしているの?

相談者A

除塵工程から塗装工程までの床と作業台の上を

モップやワイプを使って水拭きしているんだけど・・・

 
 
 
 
 
 
 
 
クリーン化
オレンジ

あれれ~?

壁やコンベアの中とかはどうしているの?

 
相談者A

壁はそんなに汚れてないから、掃除をした記憶はないな~。

コンベアの中はただ通過するだけだし・・・特に何もしてません。

 
 
 
 
 
 
 
クリーン化
オレンジ

その思い込みは危険だっ!

よしっ!オイラにまかせて!!

ZEUSビーム!!

相談者

ひぃ~!  こんなに汚れてる!

すぐ、掃除しなきゃ。

でも、どうしてこんなところにゴミが?

クリーン化オレンジさん、教えてください!

 

 
 
 
 
 
 
 
 

 

綺麗だと思っていた「壁」のホコリが不良に?

床面や作業台上などの清掃は、とても重要です。

しかし、不良原因となる繊維ゴミなどの粗大粒子は、思いがけないところにも堆積しています。

 

それは・・・「壁」です。

 

除塵ブローをしたときや、人の動きで舞い上がった繊維ゴミなどの粗大粒子は、床や作業台の上に堆積しますが、壁にも一部付着しています。

更には気流に乗ってコンベアの中にも堆積していくのです。

 

 

なぜ、壁に付着するのか・・・?

 

その原因は「静電気」です。

 

壁の材質や施工方法によって変わりますが、空気が乾燥すると壁にも静電気が溜まります。

また、やっかいなのが繊維ゴミなどの粗大粒子にも静電気が発生していることです。

 

静電気を帯びた繊維ゴミは見た目は同じでも、「プラスに帯電しているもの」「マイナスに帯電しているもの」「帯電していないもの」があり、気流に乗って飛び回っています。

 

これらの符号が違う物体同士は引かれ合うため、壁にゴミが付着したり、ゴミ同士がくっつき巨大化してしまうのです。

 

 

また壁の表面が帯電防止になっていても、ゴミが帯電していると誘導帯電という現象が起き、壁にゴミが付着することがあります。 

 

静電気によって付着したゴミは、吸着力が大きくなかなか落下しません。

同じ様に静電気により、更にゴミが堆積して綿ぼこりのように大きくなると、振動や自重、気流などの衝撃で突然落下し飛散します。

 

この静電気によるゴミは、壁に付着し大きくなり、床に落下し、飛散して再度壁に付着するを永遠に繰り返します。

 

シーファー

も~っ!!

まるで、静電気がシーファーたちを困らせるために

いたずらしているみたいなのだ!

静電気のいたずらを軽減するために

静電気の影響を受け、壁に付着した隠れゴミ・ブツを軽減させる効果的な方法をご紹介します。

 

① 現場環境を乾燥させない

現場で不良となる繊維ゴミや粗大粒子の多くは、衣類からの脱落繊維や人体から脱落した皮膚片などの絶縁物が多いため、乾燥してくるとちょっとした摩擦で静電気を帯びやすくなります。

 

ですので、現場環境を乾燥させないことが重要です!

 

そのためには、ミストスプレーや床への水まきなどの加湿が効果的です。

加湿する場合は気温により、空気中に含まれる水分量が変わる点に注意が必要です。

気温が低い時に加湿をしても、すぐどこかに結露してしまうので、部屋の温度と中の設備温度も含めた調整をする必要があります。

 

 

② 浮遊している粒子を除電させる

ルームイオナイザーのような、無風でイオンを空中に拡散させることができる機器を使用し、粗大粒子の静電気を緩和することができます。

ルームイオナイザー

 

③ 隠れゴミ・ブツを見える化する

NCCではおなじみ“クリーンチェックライト”を使用して、壁に付着した肉眼では見えないゴミ・ブツを見つけることです。

 

見える化することで発生箇所の特定ができ、日々の清掃作業の効率があがります。

また、現場の意識改善にも繋がります。

 

クリーン化
オレンジ

壁や天井など平面についたゴミを

どう見える化するのかは、必殺技でお伝えします!!

 

ゴミ・ブツと静電気の関係を知ることで、これまで行っていた対策が

 

「環境条件に沿った効果的なものだったか」

「目に見えている“キレイ”な状態が本当にそうか」

 

などの、疑いを持つきっかけになればと思います。

 

この機会に皆さんの作業環境を見直してみませんか?

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