粉体塗装は『ズバリ解決!』の「粉体塗装の治具条件」の項目でもご紹介した通り(リンク)、吊り掛け塗装治具は静電塗装や粉体塗装に適しています。少ない吊り掛け箇所で製品を保持するため、被塗物の表裏などをスムーズに塗装をすることが可能です。
今回の必殺技は、ハンガー治具をもっと手軽に簡単に検討・導入ができる、3Cラボおススメ製品をご紹介します。
ハンガー治具の試作は大変・・・
今まで塗装治具は、その都度製品に合わせて考えて、試作して、改良して、試作して・・・・と、相当な手間と時間が掛かっていました。
そのため治具の形状などには各塗装業者様の苦労と工夫が込められた、門外不出の物となっていました。
私たちもお客様にお伺いしてハンガー治具を見させていただくと、各社様で様々な形状のハンガーを使用されていました。いずれも手間も時間も費用も相当かけられたことがわかる逸品揃いでした。
しかし、ハンガー治具やフック治具の汎用品があれば、それを活用することで、手間も時間も費用もかからなくなります。汎用品を試してどうしても工夫が必要な場合は、汎用品のカスタムや、完全オリジナルで治具を製作すればよいのです。
作る前に試そう!<汎用>塗装ハンガー治具
今回ご紹介するハンガーシステムなら、今まで大変だった治具試作の時間を大幅に短縮できます。
また一つのハンガーで多種多様の製品を塗装する事も可能です。
このシステムは、「フレームタイプ」と「シャフトタイプ」の2種類あります。
「フレームタイプ」はフレーム+クロスバー(横棒)+アタッチメントを組み合わせれば、ハンガー治具が完成します。
「シャフトタイプ」はシャフト+アタッチメントを組み合わせれば一本のシャフトハンガー治具が完成します。
様々な形状に適したアタッチメントがありますので、吊り箇所に合わせた選定が可能です。
今まで頭の中だけで考えながら行っていた治具検討が、ハンガーシステムをを使用することによって、実際に製品に当てながらワークに合わせた吊り方を検討することができます。アタッチメントだけ使用して、フレームやシャフトはオリジナルでといった対応も可能です。
アタッチメント例
大型製品の場合は、フックを活用して製品を吊ることもできます。
C字型の物や、S字型の物、またフック部分もR形状や、角形状など様々な組み合わせのフックがありますので、製品や吊り方に合わせて選定できます。
もちろん長さや太さ、材質などもカスタム製作可能ですのでご相談ください。
このハンガーシステムの、良い点をもう1つご紹介します。
フックが破損し歯抜け状態のまま使用されているケースをお客様の現場で見かけることがあります。歯抜け状態では塗着効率が低下し塗料の無駄遣いになり、更に処理ハンガー数が多くなるため時間のロスも増えてしまいます。
しかしハンガーシステムではアタッチメントなどを取り替えることが容易にできますので、これらの問題を解決できます。
粉体塗装や静電塗装等でハンガー治具をご検討される際には、ぜひ汎用ハンガーシステムをご検討いただければ、時間や手間が大幅に削減できます。